2014年12月18日木曜日

衆議院議員選挙

先の衆議院銀選挙は現職の堀井学氏が当選し、自民党の安定政権が継続するかたちとなったことから、苫小牧市を含めて胆振・日高地方においては良い結果になりました。
『アベノミクス解散』と言われている今回の選挙でしたが、候補者から有権者に対して明快と言えるような解散の理由については聴くことができなかったように思います。

安倍総理自身、『消費税増税の先送りの信を問う』とわかりやすい言葉を使ったが、なぜ先送りしたのか?について、またアベノミクスの最大の目標である『デフレ脱却、H26インフレターゲット2%』について、国民にわかりやすく説明することが、なぜできなかったのか?

デフレとは物やサービスの値段(価値)が低下するので、現在給料をもらっている人や貯蓄率の高い高齢者にとっては非常に良い環境だが、サービスを提供する側、給料を払う側にとっては厳しく、企業は衰退し、学生は就職難となっています。
あくまでも私見ではあるが、今回の選挙はデフレからインフレ、つまり、現在のサービス享受者の中心を高齢者から、企業の再生と日本の将来を担う若者にかえていくこと、これがテーマではなかったのか?

政治に関心のない若者を持ち上げて、大票田とも言える高齢者に不都合な政策を訴えることは選挙ではご法度なので説明できなかったのか?
やはりわからない。

2014年11月6日木曜日

高槻市の誤算

建設委員会で大阪府高槻市に視察に行ってきました。
本市の山林面積は全体の47.9%を占め、森林の適切な管理と資源の有効利用の目的で平成22年に『高槻市バイオマスタウン構想』が策定されました。

主な取り組みとして、①未利用系バイオマス資源:間伐材などをペレット・バイオコークスに利用、②廃棄物系バイオマス資源:下水道汚泥のインターロッキングブロック化、となっておりましたが、イニシャル・ランニングコストが高くペレットストーブが普及しない、バイオコークスの製造コストが高くて他燃料より割高になる、インターロッキング歩道の維持費が高くて施工されないなどの理由から、現在は利活用目標を大きく下回っていたり、利活用されていないものもあります。

なぜ、このようなことになるのか?
そもそもこの構想は、バイオコークス加工施設等の建設費及び運営費の補助金が交付される条件を満たすために策定されましたものだからです。
どんなに製造コストやランニングコストが高くても、補助金ありきですべて計画されたため、競争力の全くない商品を製造する施設が完成しました。
総事業費5億円(補助率 国66.6% 高槻市16.6%)の原資はもちろん税金です。

高槻市は、大阪と京都の中間にある、京都に隣接する人口35万3千人の都市です。
直線距離約600mのJR高槻駅と阪急高槻駅の間には、学生から高齢者まで集まる商店街があり、住みやすく活気のあるところだっただけに残念でなりません。



2014年10月21日火曜日

台湾視察の成果

今年6月に台湾に視察にいきました。
旧国営企業の台湾糖業と台南市政府教育局、私立光華高級中学(日本での高校)です。視察の際、教育局黄緒信副局長から交換留学の申し出であり、なんとか実現したいと思い色々と調べていると、台湾の年金支給額が一般的に月10,000~20,000円程度と低いことがわかりました。

高齢者がどうやって生活しているかというと、息子夫婦との同居もしくは子どもからの仕送りに頼っていて、息子夫婦は共働きでおじいちゃんおばあちゃんが孫の面倒を見る三世代同居が一般的です。年金支給額が低いことで、結果的に子どもの情操教育という観点では恵まれていますが、子どもがいないと成り立たない制度となっています。

2011年の台湾の合計特殊出生率は1.16で、日本の1.39と比べても低く、少子高齢化問題は日本以上に深刻です。また、年金制度が脆弱であることを考えると少しでも出生率を向上させることが台湾の社会保障制度維持の要であり、その出生率を低下させている最大の要因は『未婚率の上昇』にあると言われています。

財務省財務総合政策研究所の日本における未婚率の調査では、女性の社会進出と出産・育児の両立の難しさや、女性が家事・育児の大半を担っていることなどが未婚率上昇の大きな要因とされています。もしそれが本当ならば、三世代同居で育児の問題が解消されており、また外食習慣がある台湾の未婚率が上昇している原因は何か?財務省の調査報告に疑問が残りました。

2014年10月16日木曜日

少子化の原因

先日、『人口減少時代の自治体経営の課題』をテーマとした講習会に参加しました。

函館出身の一橋大学大学院法学研究科の辻琢也教授が、超高齢化社会に対応する行政のありかたについて、行政コストや地方分権についてお話をされていました。

その中で『所得が増えると出生率が下がる』というデータについて、東京の出生率が低いことを例にあげて、所得が増えると自分のためにおカネを使うようになり、『こどもはレットウザイなのかギッフェンザイなのかわからないが』養育費にあまりお金をかけなくなるのでは?と説明していました。

意味がわからないのであとから調べると、所得の増加に対し需要が減少する『財』のことを経済用語で『劣等財』、さらに劣等財でかつその所得効果が代替効果を上回る場合には『ギッフェン財』。
例として、『マーガリンよりバターを好む消費者は、所得水準が上がるにしたがってマーガリンの購入をひかえ、その分バターの購入に当てる』という現象のマーガリンをギッフェン財というらしい。

もし『こども』がギッフェン財であれば、趣味(=バター)と養育(=マーガリン)の関係となり、養育が趣味に類する財となってしまう。。
教授には申し訳ないですが、難しい経済用語を使ったとはいえあまりにも例えが悪かったですね。
もし教授が県議会議員だったら泣きながら謝罪会見だったかもしれません。

2014年10月15日水曜日

結婚式

先日、友人の結婚式に出席しました。
友人といっても20歳近く若いので当人から見ると、『親しいおじさん』的な存在かもしれません。
このところは年に1~2回程度となっているのですが、20代の頃は同級生や同僚の結婚式に何度となく参加させてもらっていました。

最近の結婚式は演出が派手で、新郎新婦の趣味・好みが反映しているように見えますが、ケーキ入刀もあり、お色直しもありで基本的なプログラムはそう大きく変わっていないように思います。
むしろ、大きく変わったと感じるのは私自身の方で、恒例の『お父さんお母さんへの手紙』に驚くほど涙もろくなっていることに気が付かされました。

人間の右脳に大脳辺縁系と呼ばれる本能や自律神経、記憶を司る部分があります。
目・耳・鼻からの短期的な記憶から、写真のように画像を記憶する海馬や、恐怖感や不安、悲しみ、喜びなどの情動を処理する扁桃体、血圧、心拍数、共感などの情動を処理する帯状回。
これら大脳辺縁系に様々な経験による情動が蓄積されて生まれる学習行動が『感情』ということらしいです。

非常に分かりにくい説明ですが、要するに『年をとった』ということのようです。。

2014年9月29日月曜日

マツカワガレイ

北海道が策定した第6次栽培漁業基本計画によると、資源回復および安定供給を目標として平成22-26年度で100万匹のマツカワ稚魚が放流されていて、苫小牧市でも行われています。
マツカワとは、カレイの仲間で知る人ぞ知る高級魚。
透明感のある白身でありながら旨みもあり、刺身・塩焼き・煮付けと、なんでもおいしい魚です。

資源は順調に回復して漁獲量も増えているのですが、それにともなって単価が低下してしまい、今ではヒラメの方が高く売れるため、漁業者にとっては旨みのない魚となってしまいました。

マーケティング・・『顧客が求める商品を、適切な価格で提供するための営業活動』
簡単に言うと『売れる仕組み』ですが、これが簡単ではないから商売は難しい。

当初もくろんでいた高級魚の供給に失敗して、今後どのような方向性でマツカワを扱うのか北海道の対応を見守りたいと思います。

2014年9月24日水曜日

KISSの法則

KISS(Keep it simple, stupid)の法則(KISSの原則とかKISS理論とも言われています)
直訳すると『簡潔にせよ、まぬけ!』となりますが、意訳すると『単純(簡潔)にしなさい。シンプルでないものは本質をついていない』ということになります。

丁寧なのか親切なのか、こと細かい説明や文章よりも、シンプルな方が意図するところが伝わったりします。
この法則に逆行するのがスマートフォンで、様々な機能があるがそのほとんどは使われずに基本的な操作がわかりにくくて『シンプルにしてよ!』と言いたくなります。

全国学力テストで『後進県』のひとつであった沖縄県が小学校算数Aで全国6位に急上昇しました。
主な取り組みは、学力テスト対策に使える時間の確保、理解が不十分な児童への個別指導でした。

都道府県別4科目平均正答率で北海道小学6年生は下から4番目の44位。
原因として、家庭環境の問題とか教育現場の質など様々な要因が複雑にからみあっているかもしれませんが、教育委員会は問題の本質をとらえ、子ども達のために『時間の確保』『個別指導』などシンプルな対策に取り組まなければならない。

2014年9月20日土曜日

本当のマジック

第2回マジックフェスティバルにいってきました。
苫小牧マジック同好会が主催するマジックショーで、アイビーホールがほぼ満席になっていて、最年少は8歳から最高齢85歳まで、いろいろな手品を披露してとても楽しいイベントでした。

イベントの最後にはステージ上に出演者が並び、たくさんの花束が渡されていたのですが、その中に一人だけ花束をもらえない人がいました。
ジャグリングのチョコさんでした。

かわいそうだなぁ、と思って見ていると、ステージの端で花束をもらっていたジン・マジックさんがチョコさんに花束をひとつ渡しました。
ジン・マジックさんが立っていた位置からは、注意して見なければ目に入らないところにチョコさんがいたので、どうしてわかったのか本当に驚きました。

カラーバス効果:意識することで、関係するものが目に入るようになること

日頃からジン・マジックさんは他人を思いやる人なので、『花束をもらっていない人』が無意識の内に目に入ってきたのでしょう。
ジン・マジックさんのさりげない行動は、本当に魔法(マジック)をみるようでした。

2014年9月19日金曜日

防災マニュアル

9/11(木)12(金)苫小牧市内全域において記録的な豪雨に見舞われました。
下水管が雨水でいっぱいになり、多くの家屋でトイレが使えなくなり、市役所には連日200件以上の通報がありました。

バキューム車6台をフル稼働しても処理しきれずに、下水道担当部では危機管理室が備蓄していた緊急用のトイレ(ビニール袋に用を足し、薬剤で固形にする)を融通して被災者に配布しました。

東日本大震災では想定外の事態の連続であり、その都度その時にできる最善の方法を考えて様々なことに対処しています。
今回のトイレ配布はマニュアルにはない対応であり、担当者は非常に良い対応をしたと感心しました。

今回の事例をマニュアル化するべき、という職員や議員がいるかもしれませんが、今まさに災害が発生している時には無用の長物であり、むしろマニュアルがあるために臨機応変な対応を妨げかねません。
無駄な事務処理に着手しないことを心よりお祈りいたします。

あらためて、お疲れさまでした。

IR:統合型リゾート

今年度の補正予算でIR視察(シンガポール)が審議・可決されました。

秋の臨時国会でカジノを含むIR法案が成立する可能性が高く、誘致に手をあげている苫小牧市としては、情報収集と調査を早急に始めて競合する他都市との差別化を図らなければなりません。

特にカジノを含んでいる限り、ギャンブル依存症などの社会的な危害を出来る限り少なくする施策について知らなければ基本的な制度設計ができません。

① 自国民に対する割高な入場料金を設定(需要の抑制)
② 未成年の入場禁止
③ 警察によるカジノ施設からの顧客排除要請
④ 本人および家族による申請により、カジノ施設からの強制排除
⑤ 施設内ATM設置の禁止
⑥ 射幸心(幸運を願う心理)をあおる広告等の禁止
⑦ ギャンブル依存症患者に対する施策

これらはシンガポールでのカジノ法制度にあるもので、法案通過後の実施法に盛り込まれる可能性が高い、というより盛り込まれなければなりません。

インターネットでこの程度のことはすぐに調べられますが、実際に見ること、体験することでIRを誘致する必要性を強く感じることがなければ、IRを知らない市民に理解を得ることはできないでしょう。

現状では苫小牧がカジノ誘致に成功する可能性はそれほど高くはないが、この補正予算が可決されたことで首の皮一枚残った、というところかと思います。

2014年5月21日水曜日

チケット売り出し開始しました!

おとなの遠足・とまこまいウォーキングのポスターできました!

7/12(土)08:30 スタート 

白鳥アリーナから最長50kmのウォーキングを堪能して下さい!


チケットはセブンイレブン・サークルKサンクス・ぴあの店の端末から


Pコード 626-678

2014年4月27日日曜日

50kmウォーキング

第1回 苫小牧ウォーキング
今年も苫小牧ウォーキング改め
”とまこまいウォーキング” を開催します!

7月12日(土) 8:30スタート

最長50㎞を11時間以内で完歩していただきます。

昨年は114名の参加で、天候にも恵まれて大変好評でした。

なかなか50kmを歩くチャンスはありません。

是非ともこの機会に、おともだちと達成感を体験して下さい。おススメです。

(※ チケットぴあ・セブンイレブンにて5月中旬から完全前売りになります)

2014年3月27日木曜日

おもてなしコンシェルジュ

鎌倉市は大仏をはじめ多くの観光資源があることから国内外から年間2000万人が訪れています。

面積当たりの観光客数は群を抜いて全国1位で、多くの歴史的建造物を歩いて見れることも魅力のひとつです。

鎌倉市商工会議所では『おもてなしコンシェルジュ』という観光客をおもてなしする講座を開設して商業者のレベルアップを図っていました。

がんばらなくても売れる環境にありながら、危機感をいだいて、この取り組みを推進していることに驚き、商業者のもっとも大切な姿勢というものを学ばせて頂きました。